Hello, darkness my old friend.
ここに書いているってことは少しは困った状況にある。ということだ、いつもその確率が高いからな、年の瀬である。だからたまには書いてみようなどと思ったのだろうか。
酷く困難な状況を生きるのだ、長く暗く険しい道をゆくのだ、手には足元だけをかろうじて照らす暗いランタンの灯りを持って、道ゆく道を行くのだ。誰に指図されたわけでもなく、まして罰でもない。私はその暗い足元の灯りだけを頼りにとぼとぼと進むのだ、そうすること以外に何ができるというのだろう。泣いたってかまわない、それが君なのだから、もしあの時そうしていた君は別のところにいる。けれどそれは君とは呼ばれていない。何故ならそれには君の言うもしあの時など無いし、そいつの言うもしあの時も君の言うあの時と一致しない。もうわかるだろう、もう君しか残っていない、君だけなのだ、石原の草を刈るんだ、多くの侮辱と窮乏の、、、そしてもいちどあの娘に出会い、違うあの歌を最後まで歌うのだ、そして分かりきったその道行きを初めての時のように楽しんで、、、そして、、、、そして、君はゆっくり目を閉じて、「楽しかったな、」と小さく呟けばいい、ただそれだけでいいのだ。ひどく困難な状況はそこへたどり着くための試練である。長く暗く険しい道はそこへたどり着くための切符である、、、そう、、そうかもしれないが実際は無関係である。それは君が決めたことである、君が望んだことである、君が選んだことである。あの時の君が選んだことである。もしくは違うあの時の君が選んだことである、くどいようだが別の方を選んだ君は違うところに居る。もちろん君とは呼ばれていない、何故ならそいつには君の言うもしあの時は無い、ここに居るのは君だけなのだ。
さぁ進むのだ、地図を持たず、寒さは重いだけのカーペットのような生地で簀巻きになって凌ぎ、とぼとぼ進むのだ。それが君にできる唯一のことである。
これがわたしから「薪を割ることしかできない父親」のあなたに贈る讃歌である。