He doesn’t know the reason of your tears.
君の家の庭に蜻蛉を埋める。泣く事無いじゃないか、まぁその通りなんだまったくだ。けど私はあの時、会った事も無い祖父のことを考えていたのだ、もしかしたらその父のこともだ、曾祖父になるのか、、もちろん会ったことも無ければ写真でさえも見た事がない、あたりまえだ。なぜなんだろう、感傷的だよあまりにも感傷的だな、とまぁ、きっと言うだろうよ、過去に遡るだけじゃなく未来のことも、息子の手には私が今手にしているシャベルがある、いや同じなわけがないじゃないか、ひどく似たシャベルだ。もうわかるだろう、彼は私を飛び越え会った事も無い祖父の事を思う、私の父のことだ。それで手にしたシャベルでゆっくりと土を掘るんだ、傍には彼の息子が見守っている。はじまりもなくおわりもない。